中国・アジアの工場進出情報

2009.8.1・15 Vol.21 No.14
ビジネスレポート
景気回復後に備えるタイの金属プレス・金型メーカー
サンチャロンツールズセンター社

 タイ・ローカルの金属プレス・金型メーカーであるサンチャロンツールズセンター社(SANG CHAROEN TOOLS CENTER CO.,LTD=STC)は、このほど敷地面積7,000平方メートル強に3,500平方メートルの第3工場を完成させた。タイの日系自動車向けをメインとする同社でも、昨年末から現在に至るまで数割の受注減が続いているが、2010年からの本格回復を見込み当初計画通りにバンコク郊外のサムットプラカン県にあるテパラック工業団地の第1、2工場付近に新工場を完成させたもの。地盤が悪いことで知られる同地域では毎年1センチもの地盤沈下が続いているが、経営者はまったく気にしていない。「来年(10年)はよくなると思う。とりわけ自動車のモデルチェンジが近づくので、金型需要は間違いなく増える」とプラサート社長は期待する。これまでタイの日系企業の多くでも実施した人員整理は、同社ではたった1人の解雇もなく、5千万円近い日本製新型プレスも今年、導入したなど設備投資も続けている。
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