中国・アジアの工場進出情報

2009.7.1 Vol.21 No.12
ビジネスレポート
創業以来スト無しの秘訣
ベトナム・ホーチミンの広田プレシジョン

 ホーチミン郊外に金型工場を構える広田プレシジョン・ベトナムは、タイでアジア金融危機が発生した2カ月後の1997年9月9日にニョンチャック(NHON TRACH)工業団地進出で工場設立が認可され、99年から工場を本格稼動。08年に「ベトナム進出10周年」を祝っている。広田直人社長によると、「ベトナム北部にも進出するため、08年にハノイ郊外に土地を確保したところ、今度は世界金融危機に直面、ハノイの工場建設計画は延期しています。ホーチミンでは昨年11〜12月に減少傾向を感じ、今年1−2月のテト(旧正月)の時期に落ち込みましたが3月から回復しました」という。この3月だけ、通常隔週の土曜休日を土曜はすべて休日にして生産調整をしたが、4月から隔週休日に戻した。清掃のおばさんを含む従業員全員を全額会社負担で年1回の海外旅行、また、従業員全員の家庭にパソコンを全額会社負担でプレゼントしたなど従業員を大切にしている。ベトナムで操業する日系大手が「スト無し対策」の秘訣を聞きに来る同社工場を訪問してみた。
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