第13回上海国際汽車工業展覧会(オート上海2009)が4月20〜28日に開催された。増築が着々と進み2年前に比べて展示館が2つ増えた会場に約1,500社が出展、今秋の東京モーターショー欠席を表明している欧米勢も広大な展示ブースを構えた。いまや上海ショーは世界最大規模である。例によって日本では、毎年のように「コピー車」を堂々と展示する独立系自動車メーカーの話題が盛んに報じられたが、もはやコピー車の存在は中国自動車産業の「表層」の一部に過ぎない。中国政府は自動車需要拡大の重点を内陸部へとシフトし、市場経済に任せた中小独立系自動車メーカーの再編へと舵を切った。最終的に国際競争力のある大規模自動車メーカーを3〜4グループ、中規模グループをほぼ同数持つという目標のなかで、むしろ外資が翻弄されているとさえ思える状況だ。今回と次回の2回にわたって、上海ショーとその周辺の模様をお届けする。 |