中国・アジアの工場進出情報

2009.5.1 Vol.21 No.8
産業アナライズ<電子・電機>
大きな曲がり角を迎えた中国の国美電器
カリスマ創業者の退任で求心力が低下へ

 中国最大手の家電量販店である国美電器の経営が大きな曲がり角を迎えている。創業者の黄光裕氏が親族の経営する企業をめぐる相場操縦の疑いなどで北京市の公安当局に身柄を拘束されたのに伴い、今年1月に会長を辞任して取締役からも退いた。これまで国美電器は黄氏のカリスマ性を武器にして積極的なM&A(企業の合併・買収)戦略を展開し、業界他社を相次いで買収することで急成長を遂げてきた。同社が中国家電市場で存在感を高めるのに伴って家電量販店そのものの地位も向上し、今では中国における家電販売をめぐっては国美電器など大手家電量販店との取引を抜きには語れなくなっており、メーカーと販売店の関係が逆転しているのが現状だ。しかし、「中国家電王」の異名を取る黄氏が経営の一線から退いたことで、国美電器は凋落する可能性が出てきている。
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