中国・アジアの工場進出情報

2009.3.15 Vol.21 No.5
産業アナライズ<化学>
国内エンプラ各社がアジアで事業基盤強化
景気回復後見据え需要地生産拡充/技術支援もてこに

 国内のエンジニアリングプラスチックメーカー各社は景気回復後を見据え、アジア地域での事業基盤整備を着実に進める構えだ。PC(ポリカーボネート)やPOM(ポリアセタール)樹脂メーカーは潜在需要が大きい中国、東南アジアで生産プラントの新増設を検討している。現地市場の動きに即した柔軟な供給体制を構築するとともに、物流コスト削減にもつなげたい考え。また、これまでほぼ全量を国内で生産していたスーパーエンプラの液晶ポリマー(LCP)についても、電子・電機関連企業などの主要顧客が生産拠点を構える中国・台湾で生産体制が整備されつつある。生産面以外に目を転じると、新興勢力の台頭で激化する市場競争を乗り切るため、現地顧客に対する技術支援体制を拡充する動きも目立つ。急激な景気悪化で昨年秋以降エンプラ需要は一時的に落ち込んでいるが、2010年以降は市場拡大基調が戻るとみられている。各社は来るべき成長局面に備えた体制作りに余念がない。
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