帰郷農民工を完全に吸収できない湖南省
湖南省は四川省と並んで、東部沿海地域に多くの農民工を送り出した中国の代表的な労働力の送出地域である。2007年に湖南省の出稼ぎ農民工が1,097万7,300万人に達し、出稼ぎ収入総額が864.36億元で同省GDPの9.5%を占めたほどである。長江デルタおよび珠江デルタ地域の経済環境が悪化し、企業倒産が増えることにより、同省出身の帰郷農民工が増加し、都市部の雇用に大きな圧力をかけている。湖南省就業サービス局の宋文明氏は「外部経済環境の悪化により、08年下半期から帰郷農民工が増えている」ことを素直に認めている(『毎日経済新聞』08年11月4日)。 |