中国・アジアの工場進出情報

2009.2.1 Vol.21 No.2
産業アナライズ<自動車>
閑散のデトロイトで中国2社がアピール
2011年に北米市場進出を計画

 今年のNAIAS(北米国際自動車ショー=デトロイトショー)は、昨年までとは違ったムードだった。日産、スズキ、フェラーリなどが不景気を理由に出展を中止したため、例年ならぎっしり自動車で埋め尽くされるはずの会場に密集度合いの低い場所がいくつか出来てしまった。いつもは地下のホールに陣取るはずの部品メーカーもメインホールへ場所を移しての展示だったが、それでも足りなかった。そんな中、中国の2社は米国人ジャーナリストたちに積極的にアピールしていた。彼らは直ちに米国での商売を始めるつもりではないが、将来の米市場参入を視野に「企業名は覚えてもらいたい」との腹づもりである。昨年の米国金融危機が引き金となり不況は世界に飛び火した。米国では自動車ローン審査が厳しくなったことで売れ行きが激減したが、中国勢は価格競争力を武器に切り込みを狙っている。
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