米国発の金融危機は世界経済を隈なく揺るがしている。一時は時代の潮流ともてはやされたデカップリング(非連動)も勢いをなくし、代わって登場してきたのがリカップリング(再連動)であり、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)など新興国もその渦に巻き込まれている。しかし、市場規模も生産コストも天井で遮られている日本は、たとえ経済が回復したとしても、その新たなる投資先はやはり新興市場をはじめとする海外に向わざるを得ない。今号では、そうした有力対象国のひとつでもあるインド、中でも近年日本企業が注目する南インドのバンガロールとチェンナイをみてみよう。 |