中国・アジアの工場進出情報

2026.10.15 Vol.38 No.18
産業アナライズ<自動車>
中国OEMの海外工場展開活発化・前編
アセアンは右ハンドル国向け

 中国OEM(自動車メーカー)による海外生産は昨年、初めて100万台を突破した。各社の発表から推計すると約120万台である。米コンサルティング会社のアリックスパートナーズは「2030年には海外生産は約340万台になり、車両工場の進出先は少なくとも16カ国になる」と予測する。欧州については、EU(欧州連合)が現地生産ルールの厳格化を審議中であり、車両の最終組み立てをEU域内で行わなければ補助金などの支援対象から外す方針を打ち出した。そのため、昨年の段階ではアセアンを欧州向けも含めた輸出基地とする計画を立てていた中国OEMはプラン再考を始めた。一方、中国国内では景気低迷により自動車需要が急減速し、過剰在庫を抱えている。値下げ競争の消耗戦が激化しOEM各社は採算悪化に直面している。工場稼働率の維持には輸出台数の確保が必須であり、参入障壁が低い南米や豪州向けの輸出で在庫を消化している。しかし、アセアンではタイが完成車輸出分のタイ国内補償生産という制度があり、現地生産が必須になった。
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