中国・アジアの工場進出情報

2026.7.1 Vol.38 No.12
産業アナライズ<自動車>
タイと欧州での現地生産は可能か
中国OEMの動向を予測する・前編

 中国・奇瑞汽車(英語名はチェリー・オートモーティブ)と日産自動車は、日産が所有する英・サンダーランド工場で奇瑞汽車からの委託生産を受けることで検討に入った。両者は覚書(法的拘束力はない)を交わしたことを発表、今年1月に南アフリカ共和国にある日産のロスリン工場と近隣のプレス工場を奇瑞に売却したことに続き、新たな協力関係に入ったことを窺わせる内容だ。中国OEM(自動車メーカー)はEU(欧州連合)が中国ブランドBEV(バッテリー電気自動車)の欧州現地生産車を欧州製と認めるかどうかについて「工場出荷価格の45%以上が現地製部品でなければならない」というルールを持ち出したことで、一斉に現地生産へとなびき始めた。一方、タイではタイ政府がBEV完成車輸入の条件として義務化している「2026年は輸入分の2倍、2027年は3倍」という補償生産をこなさなければならず、タイでの生産体制確立もテーマだ。果たして欧州とタイの両立はできるのだろか。
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