中国・アジアの工場進出情報

2025.7.1 Vol.39 No.12
FOCUS
アジアの再エネ市場とその取り組み
日本企業はアンモニア市場の誕生を視野

 アジア諸国における再生可能エネルギー比率の引き上げは遅々として進んでいない。とくにASEAN諸国で、その流れが顕著で、2024年〜2025年も大きな進展がなかったばかりか、足元ではインドネシアが計画目標の引き下げを表明するなど、ブレーキがかかった状態となっている。資金不足、技術不足に加え、増え続ける電力需要がその背景にある。各国ともメガソーラーや風力発電所の建設は進んでいるものの電力需要の増加に応えるには程遠く、化石燃料による火力発電がメインという状況は変わっていない。再生可能エネルギーへの無理な取り組みを諦め、現実路線に沿った戦略に舵を切る国が増えてきたことも影響した。
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