中国・アジアの工場進出情報

2025.5.15 Vol.39 No.9
産業アナライズ<自動車>
EUの自動車規制がもたらす闇・3
産業界は「敵」なのか、同胞なのか

 EU(欧州連合)が導入を検討している自動車関連規制の中でまったく新しいものは、ブレーキから出る粉塵の規制とタイヤからのゴム粉塵のふたつだ。EU執行部側は「両方とも実施する」と言っているが、どのような測定方法でいつから規制するかはまだ発表されていない。本稿その1では中国OEM(自動車)に対する追加関税と電池調達、その2ではカーエアコン用冷媒を取り上げた。今回は4輪車の次期排ガス規制であるユーロ7と「新しい規制テーマ」を取り上げる。日本、韓国、中国のOEMが欧州向けの完成車輸出を行なう場合、ユーロ7およびタイヤとブレーキの粉塵の規制は少なからずコスト増の要因になる。排ガス規制については乗用車とバンが2028年1月、大型車が2031年7月へと延期されたが、いまだに規制の詳細は発表されていない。
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