中国・アジアの工場進出情報

2025.4.1 Vol.37 No.6
華人企業家の夢と野望
シンガポールCDL(郭一族)で勃発した父子対
――「家族経営」は「躓きの石」なのか

 かつての華僑時代もそうだったが、華人と呼ばれるようになった現代でも、家族経営という経営形態が漢族系企業文化の大きな柱であることに変りはなさそうだ。
 社会主義社会を謳い上げる中国であっても、対外開放を機に創業され大規模化した企業の歩みを追ってみると、業種の違いはあるものの、その多くは家族中心に営まれ、所有と経営が一体化したまま、家族内で次世代に企業が委譲される例が少なくない。
 ここで注目すべきは、世代交代前後に往々にして発生する経営方針――本質的には所有と経営――を巡って生ずる新旧両世代間の軋轢であり、彼らを取り巻くブレーン(寵臣やら佞臣たち)の鞘当てだろう。
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