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産業アナライズ<自動車> |
タイで中国製BEV急落の内情
現地生産義務緩和で国内建て直しへ |
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景気低迷で自動車市場の先行きが懸念される中、中国政府は1月からスクラップインセンティブ(買い替え支援金)を拡充し、1〜2月の自動車販売は乗用車が前年同期比14.4%増、商用車は同5.1%増と好調に推移した。昨年第4四半期からは中央政府と地方政府の市場テコ入れが功奏し、2025年の市場について中国汽車工業協会(CAMA)は前年比4.7%増の3,290万台との見通しを示している。しかし、OEM(自動車メーカー)の開発や調達、あるいは販売の現場からは「補助金などの政府支援が頼み」との声が聞こえてくる。東南アジアへの進出についても「予想以上に資金と時間が必要かもしれない」との声がある。日系OEMがタイへの追加投資を進めていることも、その背景である。
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