中国・アジアの工場進出情報

2024.12.15 Vol.36 No.22
産業アナライズ<自動車>
世界販売トップ10に異変
中国韓国勢はどこまで食い込むか・前編

 今年第三四半期(7〜9月、以下Q3と略)の自動車世界販売台数で番狂せがあった。中国のBYDオート(比亜迪汽車)がフォードとホンダを抜いて6位、吉利集団が日産を抜いて10位にランクアップした。トップ10に中国OEM(自動車メーカー)が2社入るのも初めてだが、フォードが中国製に抜かれたのも初めてである。一方、韓国のヒョンデ・起亜は3位の座をほぼ定位置化しており、2位のVW(フォルクスワーゲン)グループがよほど大きく落ち込まない限り2位は遠い。年間販売台数では200万台の差がある。中国勢の伸び代はアセアンと欧州、ヒョンデ・起亜も同じ。となれば、来年以降の競争激化は必至だ。中でもアセアンを巡る動向が2025年は自動車産業界の焦点である。
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