中国・アジアの工場進出情報

2024.7.1 Vol.36 No.12
産業アナライズ<物流>
シンガポールの港湾混雑が悪化
マレーシアにも波及か

 シンガポール港の混雑が激しさを増している。足元の状況を見ても、6月17日時点で49隻が停泊しているが、さらに44隻が港内で待機している状況である。イスラエルのガザ侵攻により、紅海周辺の運航が危険になったことから、海運会社の多くがスエズ運河経由から喜望峰ルートへと変更したことで、海運が大混乱に陥っているのだ。このシンガポールでの混乱は、近隣のマレーシアのクラン港だけでなく、中国の寧波港にも大きな影響を及ぼしている。当初はこの混乱は6月には収束すると見られていたが、足元でも改善の兆しは見えていない。
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