中国・アジアの工場進出情報

2024.1.1・15 Vol.36 No.1
産業アナライズ<自動車>
欧州OEMは中国を抱き込むか
2024年のBEV生産を予測する・前編

 EU(欧州連合)は中国でのBEV(バッテリー電気自動車)補助金実態調査を開始した。フランフ政府は中国から輸入されるBEVを年明けに補助金対象から除外した。おそらくEU全体で中国からの完成車輸出が制限を受けるだろう。米国ではBEV用電池で世界シェアトップのCATL(寧徳時代新能源科技)による電池工場建設が反対運動に直面している。2023年の全世界BEV販売台数は1,400万台と予測され、全自動車販売台数の13%強を占めることになる。2024年は「中国でのBEV生産は増える」「欧州と米国は若干増にとどまる」と言われるが、BEV製造のサプライチェーンで支配的立場にある中国と欧米がどのような関係に向かうかで状況は大きく異なる。
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