中国・アジアの工場進出情報

2023.11.1 Vol.35 No.19
産業アナライズ<化学>
アジアのポリプロピレン新増設動向
昨年は520万t増加/今年の増加予定も510万t

 ポリエチレンに次いで需要規模の大きい汎用樹脂がポリプロピレン(PP)。アジアエリアにおける新増設状況は、今年の供給増に寄与できる2022年中のPP増加能力が年産520万トンで、2023年中に完成する予定の新増設プラント能力もほぼ同規模の510万トン。そのうち中国で増加する生産能力は、2年間の合計で870万トンを数える。このため中国が輸入するPP量は2年連続で減少しており、入超量も同様に減少しているが、PPの国産能力増加幅ほどの減少量ではない。2024年以降も大幅な拡張計画が控えているPPの新増設状況を追ってみた。
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