中国・アジアの工場進出情報

2023.6.1 Vol.35 No.10
産業アナライズ<物流>
海運市場はついに「ポストコロナ」へ
コロナ特需が終了、問われる新戦略

 日本郵船、商船三井、川崎汽船の海運3社による2023年3月期の業績が出揃った。3社そろって売上高は前年比2ケタ増を達成。当期利益も過去最高額を2年連続で更新した。3社共同のコンテナ船事業である「OCEAN NETWORK EXPRESS」(ONE)は2022年夏頃から運賃が下降したことからマイナス成長(と言っても2.7%減のほぼ横ばい)となったものの、持ち分法利益の取り組み段階の為替影響により増収要因となった。好業績の大元の要因は言うまでもなくコロナ禍にある。サプライチェーンの寸断と物流の混乱により、物流価格が高騰したことが好決算に直結した形である。
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