中国・アジアの工場進出情報

2023.6.1 Vol.35 No.10
産業アナライズ<再生可能エネルギー>
ベトナム政府、第8次電源開発計画をようやく承認
再エネは風力メイン、石炭は段階的に代替燃料へ

 5月15日、ベトナムのファム・ミン・チン首相が、同国の2021年から2030年までの電源開発計画を示す「第8次国家電力開発計画」(PDP8)を承認した。同計画は当初2021年初に承認される予定だったが「石炭火力からの脱却と現実問題としての電力不足、そして予算の折り合いをどうつけるのか」が焦点となり、2020年から再検討指示と再提出を幾度も繰り返していたもの。ベトナムの電源開発市場を有力な投資先と期待する日本企業を初めとした世界の有力企業にとっては、待ちに待った承認である。商工省はこれを受けて年内にも詳細を決定する見込みで、企業側もそれを見て同国への投資計画を策定していくものと見られる。
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は鰹d化学工業通信社に帰属します。
(C)The Heavy & Chemical Industries News Agency, all rights reserved