中国・アジアの工場進出情報

2023.1.1・15 Vol.35 No.1
産業アナライズ<自動車>
2023年の中国自動車市場予測・前編
国内勢のシェアはまだ伸びるか

 2023年の中国自動車市場は民族系優位がさらに進むか――中国汽車工業協会(CAAM)がまとめた昨年1〜11月の国内自動車出荷台数は、国営と民営を合わせた中国OEM(自動車メーカー)のシェアが50%に達した。前年同期比ではドイツ系、日系、米国系、韓国系ともにマイナスであり、中国OEMの躍進が目立つ。NEV(新エネルギー車)の補助金は昨年で打ち切られたが、すでに中国ではNEVは特別なクルマではない。NEVに指定されているBEV(バッテリー電気自動車)とPHEV(プラグイン・ハイブリッド車)は「通常の選択肢」だ。唯一、NEVの中ではFCEV(燃料電池電気自動車)だけが「遠い存在」のままだ。中国勢躍進は、その感覚がそのまま購買動向に現れた結果だと言える。
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