中国・アジアの工場進出情報

2022.11.15 Vol.34 No.17
FOCUS
Appleサプライヤーのアジア展開
ASEAN重視が鮮明に

 米Appleがサプライチェーンの組み替えを急いでいる。極端な中国依存からの脱却を目指し、タイやベトナムといったASEAN諸国、半導体メーカーや電子製品受託製造(EMS)企業が多数存在する台湾、そしてお膝元の米国への生産分散を加速しているのだ。これまでも米中摩擦の激化を受ける形で中国からの生産移管は進んでいたが、コロナ禍によるサプライチェーンの混乱が拍車をかけたものと見られる。現在、同社製品の組立は9割以上を中国に依存しているが、これをASEANやインドに分散することで、サプライチェーンの「複線化」を早期に実現したい考えである。
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