中国・アジアの工場進出情報

2022.10.1 Vol.34 No.17
産業アナライズ<化学>
中国国営石油・石化3社の上期業績
資源高でともに増収増益も化学品は大幅減益

 中国で石油や石油化学事業を展開する国営3社は、2022年上期業績で大幅な増収増益となった。このうち、中国石油化工(シノペック)と中国石油天然ガス(ペトロチャイナ)の二大巨頭が揃って売上高を3割前後増やし、純利益も二ケタ増加、海底油田開発が主力の中国海洋石油(シノック)は事業規模が小さいながら、資源高も後押しして収益がともに2倍前後も拡大した。ただし、化学事業は原料高のマージン低下に追いやられ、二大巨頭の化学品部門営業利益がともに前年同期比で99%も急落した。資源事業のウェートがそれぞれの収益性に反映されている。全体の売上高では、半期ながら初めて中国石油が中国石化をやや上回ったことが注目される。
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