中国・アジアの工場進出情報

2021.10.15 Vol.33 No.18
産業アナライズ<自動車>
続・中国で始まったHEV開発−後編
新燃費規制のインパクト

 カーボンニュートラル実現に向け、乗用車とLCV(ライト・コマーシャル・ビークル=軽量商用車)のほとんどがBEV(バッテリー・エレクトリック・ビークル=バッテリー電気自動車)になる――日本のメディアの論調はだいたいこのようなものだ。一方、世界最大の自動車部品サプライヤーである独・ボッシュや世界的な調査会社の中の「クライアントがBEVや電池のメーカーではない部門」が予測している数字は、EU(欧州連合)でCO2排出規制が現在のドラフトどおりに強化されたケースで2030年時点のBEV比率は全体の27〜37%程度だ。一方HEV(ハイブリッド・エレクトリック・ビークル)も32〜36%と拮抗している。世界全体で見ると、もし中国がHEV大国になるとしたら需要の予測は変わる。いまのところ、2030年時点でBEVはせいぜい20%と予想されている。
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