中国・アジアの工場進出情報

2021.8.1・15 Vol.33 No.14
企業進出スタディ
「伸び代の大きな市場を狙う」太平洋セメント
フィリピン、インドネシア、ベトナムがメインターゲット

 日本企業によるアジア事業は、将来性を見据えたケースと、足元の市場規模を狙うケースに大別される。太平洋セメントのアジア戦略は前者の典型例だろう。現時点では近隣国と比べても規模が小さなフィリピンに対し、同社はこのほど275億円という巨額投資を決定した。同国市場が堅調に成長していることに加え、ドゥテルテ大統領によるインフラ整備政策を踏まえ「将来的に市場規模は倍増する可能性が高い」と判断したためだ。7月には200億円規模をインドネシアの政府系企業に出資しているが、これも同様の文脈である。
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は鰹d化学工業通信社に帰属します。
(C)The Heavy & Chemical Industries News Agency, all rights reserved