中国・アジアの工場進出情報

2021.7.15 Vol.33 No.13
産業アナライズ<自動車>
企画・設計は日本、製造はタイ
超小型BEVの生きる道

 2013年に設立されたFOMMは、小型BEV(バッテリー電気自動車)のメーカーである。CEO(最高経営責任者)の鶴巻日出夫氏はスズキやトヨタ車体で「小さな乗り物」の設計に携わってきた。2016年にタイに工場を設置し、そこでFOMM「ONE」を製造している。日本では軽自動車と同等の「Mクラス」として認証を受けており、いわゆる「超小型モビリティ」のような最高速度や走行可能道路の制限はない。すでに450台がタイで生産された。日本での販売も始まっているが、車両価格が275万円と割高のため、まだ販売台数は20台強にとどまっている。日本ではスズキの鈴木修元会長が「軽自動車の電動化は、何がなんでもやる」と発言したがFOMM「ONE」の方向性は非常に興味深い。
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