中国・アジアの工場進出情報

2021.6.1 Vol.33 No.10
産業アナライズ<化学>
回復するアジアのAN需要動向
昨年の需要減退から2021年は1割増へ

 アクリル原料のアクリロニトリル(AN)需要は、予想通り2020年に減少した。コロナ禍の影響で減産となった自動車向け部材需要の低下で成長できなかったことが主因だが、昨年秋以降は回復基調に戻っており、今年は1割以上の増加で一昨年(2019年)需要を上回る見通しだ。ただし、ANの供給能力が中国で増えており、特に数多くの新増設プロジェクトが中国で予定されている来年以降は要注意。あと1年半はウェルバランスが望めるが、2023年からは供給超過が待っている。
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は鰹d化学工業通信社に帰属します。
(C)The Heavy & Chemical Industries News Agency, all rights reserved