中国・アジアの工場進出情報

2020.12.1 Vol.32 No.21
産業アナライズ<自動車>
新車と中古車で年間5,000万台へ
中国車は内需に生きるのか・後編

 将来の自動車市場見通しについて中国政府は、依然として3,000万台ラインを掲げている。今後は中古車(二手車)市場を活性化させ、同時に中古車輸出も自動車産業のひとつの柱とする方針を打ち出している。米国の中古車流通量は新車市場の2倍であり、中国も「この線まで二手車市場は拡大する」も言われている。自動車メーカーに対する政策として来年から創設される「省燃費車」は、中国新車市場に一定比率のハイブリッド車(HEV)を流通させる。5年後には、それらが「程度のいい二手車」になる。これを国内流通だけで終わらせるとは思えない。重要な輸出商品になるはずだ。習近平国家主席が口にする「国内大循環」を自動車に当てはめて考えるとき、輸出は重要である。外資が中国で生産するモデルは輸出が極めて難しいが、二手車輸出なら外資の監督外である。
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