中国・アジアの工場進出情報

2020.9.1 Vol.32 No.15
産業アナライズ<化学>
中国の上期需給は生産減の輸入増
資源輸入増続く/合成樹脂輸入は5月以降急増

 中国の2020年上期(1−6月)化学品需給は、国内生産が合成樹脂や洗剤を除いて減少傾向を辿ったのに対し、輸入は原油や天然ガスなどの資源エネルギー、合成樹脂などが引き続き増加傾向を保っている。石油化学基礎原料のエチレン生産は前年同期比で1%減少、五大汎用樹脂の輸入は4月までは減少していたものの、新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込んだ5月以降は急増中だ。その一方で、誘導品である合成樹脂や合成洗剤の生産は増加し、プラスチック製品や合成繊維などの生産は減少するなど、輸出不振の影響が見て取れる。
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