中国・アジアの工場進出情報

2020.8.1・15 Vol.32 No.14
産業アナライズ<自動車>
電動車は普及するか/後編
普及への願望と未解決問題

 コロナ禍が世界を覆う中、中国ではNEV(ニュー・エナジー・ビークル=新エネルギー車)が12カ月連続で前年同月比マイナスを記録した。そして、BMWと日産の出身者が興した新興電動車メーカーであるBYTON(拝騰汽車)が中国での事業を休止した。これと前後して、前回の本項で取り上げた中国政府による事実上のHEV(ハイブリッド・エレクトリック・ビークル=ハイブリッド車)誘致策が決まり、来年から始まることになった。一方、欧州ではコロナ禍からの復興をめざす経済政策のなかで電動車への補助金積み増しが打ち出された。欧州も中国と同様に補助金に頼らなければ純電動車両であるBEV(バッテリー電気自動車)の普及は進まない。そんな中で燃料電池を使う電気自動車=FCEVを普及させるための活動が始まった。
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