中国・アジアの工場進出情報

2020.7.15 Vol.32 No.13
政界人脈
《マレーシア》国王任命の新上院議員5人が就任
サラワク州・サバ州・ラブアン連邦直轄領を代表

 今年2月下旬にマハティール前政権の与党連合から離脱した造反勢力が当時の野党陣営と手を結び、3月10日にムヒディン現連立政権が成立した。この「選挙なき政権交代」で、連邦下院での多数派工作を通して現政権誕生への流れを決定づけたのが、東マレーシア(ボルネオ島)の地域政党6党の新しい連立政権への参加だ。アブドラ国王は5−6月に、政府の推薦に基づき、新上院議員5人を任命したが、うち3人はサラワク州の「サラワク政党連合(GPS)」に所属する政治家で、他の2人は最大与党「統一マレー国民組織(UMNO)」で東マレーシアを地盤にする政治家だった。ムヒディン政権が東マレーシアの諸政党や政治家からの支持を維持することに配慮した「人事」であるのは明らかだ。
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は鰹d化学工業通信社に帰属します。
(C)The Heavy & Chemical Industries News Agency, all rights reserved