中国・アジアの工場進出情報

2020.1.1・15 Vol.32 No.1
ビジネスレポート
タイ農家の主婦グループがコットン製品の対日輸出を熱望

 年末にタイ東北部スリン県の県庁所在地であるスリン市から車で1時間半ほど北に走ったサノム郡の825人(130所帯)が住むサムローン村に行った。象祭りで有名なスリンだが、歴史的に日本とも関係が深いスリンのシルク製造については1年程前のAMRで報告した。その取材をアレンジしてくれたスリン県観光推進協会から「スリンの村で(日本の『一村一品運動』を参考にしたタイ政府の)OTOP(One Tambon One Product)プロジェクトとして草木染めの天然綿(コットン)製品を村の農家の主婦だけによるグループで生産して大きな成果あげている」サムローン村の存在を聞き、興味がわき取材に出かけた。その村に到着してみると同グループの数十人以上の農家の主婦や女性村長らが筆者を待ち構えていた。2005年に同村では「タイ・大分特別技術支援プロジェクト」に選ばれJICA(国際協力機構)の技術指導を受けたこともあるという。そして「OTOPの認定委員会で当村の製品が最優秀製品として認定されるまでになったが、日本への直接輸出が実現していない。なんとか日本市場を拓きたい」と村長らから強く期待された。
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