中国・アジアの工場進出情報

2019.7.1 Vol.31 No.12
ビジネスレポート
タイで最も質が高い人材育成機関を目指すAIU

 タイ人技能実習生の日本への送り出し事業での経験が長いタイ人経営者と、やはり同業界に長いタイ在住日本人が組んで新たなタイプの大手機関がスタートした。日本行きを希望するタイ人を集めやすい東北部などタイの地方に日本語や技能実習に役立つ知識が習得できる学校を作り、日本語教育に新方法なども取り入れた施設として2018年4月からタイ各地での展開を開始した。まずは東北部のブリラムに250人が収容できる全寮制の研修施設が完成、すでに日本への送り出しを開始しており、経営母体であるAIU Education Group Co.,Ltd(バンコク)のジョンサワッド・ラータナサーン(Jongsawad Lertthanasaran)社長によれば「2019年は1月−5月末までで既に64人を日本に送り出した。初年度の今年中にまずは180人を送り出す」という。同社長はブリラム本校の他、ロイエット県、チョンブリ県にも分校を開いており、現在はタイ北部のチェンマイを訪問し同地でも現地関係者と進出について話し合っている。また工業系職種の技能実習生送り出しの他に、コラート(ナコーンラーチャシマー県)で、介護の技能実習生の教育も2019年1月から開始しており、2020年1月に日本へ送り出す。日本側の受け入れ機関として技能実習では日本国内の10社(組合)、また介護実習では同2組合とすでに契約している。
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