中国・アジアの工場進出情報

2019.4.15 Vol.31 No.7
ビジネスレポート
「聖木」ニーム専門で注目集めるタイ企業

 インド伝承医学である「アーユルヴェーダ」で「ニーム(NEEM)」の木は「聖木」「ミラクル木」として扱われ、胃薬、虫下しなどとして数千年も昔から利用され、葉は健康茶として飲まれてきた。ニームの木の周りに害虫が来ないことが認められ、ニームオイルやニームケーキ(オイルの絞りかす)は害虫の忌避(寄せ付けない)用途でも活用されている。ニームはインドの他、ミャンマー、タイ・ラオス、インドネシア、フィリピンなど東南アジアで広く自生している高さ20メートルにも育つ常緑樹。タイでニームをビジネスとして成功させている最大手がタイニームプロダクツ(Thai Neem Products Co.,Ltd.)で創業社長がチャトリー・ジャンパーグンさん。バンコクから約150キロのスパンブリ県スリプラチャンにあるタイニームプロダクツを訪問したが、同社はタイのニームビジネスのパイオニア企業として国際的に認められており、世界から国際機関や大学教授などニームの研究者が訪問している。かなり大きなタイ市場を持つ同社だが、今後は日本を含むアジア各地の市場を開拓するという。
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