中国・アジアの工場進出情報

2019.3.15 Vol.31 No.5
ビジネスレポート
ロアイコー(ミャンマー)の「ロンジー」工場

 ミャンマー東部でタイと国境を接するミャンマー最小州のカヤー(Kayah)州は近年まで(反政府軍の活動があることから)外国人の立ち入りを認めていなかった。州都ロアイコー(Loikaw)中心部から20キロほど郊外にミャンマー最古の発電所である「バルーチャン(鬼川の意味)」水力発電所があるが、そこは日本の戦後賠償の最初の案件として1954年に建設が開始され60年にダムの運転が開始している。この発電所の老朽化から何年か前には大規模なメンテナンス工事が日本の無償援助として実施されている。ミャンマーではヤンゴン付近の工業団地でさえ、電力インフラの欠如から現在でも停電が多発しているが、僻地ローソンカヤー州に停電が無いのはこの「バルチャン(鬼川の意味)」水力発電所があるからだ。Loikaw中心部には昔、日本が造った1車線の「バル(鬼)チャン橋」がまだ現役で使われている。Loikawでも繊維産業が最大の産業だが、日本の第2次世界大戦当時に製造された日本の年代物の中古機械でミャンマー民族服であるロンジーの布を製造販売しているDayDay社を訪問した。
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