中国・アジアの工場進出情報

2019.3.1 Vol.31 No.4
産業アナライズ<自動車>
「テスラ」を夢見る新興勢力のいま・前編
中国観致汽車はどこへ行くか

 中国の独立系(非国営)自動車メーカー・奇瑞汽車とイスラエルの国営投資会社であるイスラエル・コーポレーションが2007年12月に共同出資で設立した観致汽車(QOROS Auto)は現在、奇瑞汽車が25%、シンガポールの投資会社であるキノン・ホールディングスが12%、中国で不動産業など多業種でビジネスを営む宝能集団が63%という株主構成である。設立当時にイスラエルが描いた構想は崩れ、奇瑞汽車もこの会社の将来を見切っていたが、BEV(バッテリー充電式電気自動車)の将来に注目した宝能集団が観致汽車を米・テスラのような高性能プレミアムBEVの企業に変えようとしている。同様にポスト・テスラを目指すBEV専業メーカーが数多く誕生している。これらの企業の前途は、どのようなものになるのだろうか。
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