中国・アジアの工場進出情報

2019.2.15 Vol.31 No.3
ビジネスレポート
アジア各工場の現地化を実現したワールドケミカル

 ワールドケミカル(東京都台東区台東1-1-14)は、「リニアスラリーポンプ」「浮遊物回収装置」「自吸式ろ過機」など、独自開発した液体移送機器技術を使う耐薬品性に優れた樹脂製ケミカルポンプや環境機器総合メーカー。日本では茨城県に筑波工場を構えているが、台湾工場をこれまでにグループの部品製造を一手に手掛けるメインの工場に育て、中国蘇州でもアッセンブル工場を構えている。台湾工場、中国工場ともワールドケミカルの独資工場だが、日本人は1人も常勤せず、中国人、台湾人だけで問題無く生産活動が行えるまでの現地化に成功している。日本本社の森渉(もり・わたる)社長はいつかASEANにも工場を構えたいと考えているが、「今は時期尚早。まず当社がまだ取り組めていないASEANの国での営業を強化して各国の当社の市場を見極めたい」方針。昨年までのタイでは日本人社員が駐在する駐在員事務所を構え「ポンプ」の代理店で1社、「浮遊物回収装置」で2社ある。このところベトナムの伸びがタイより大きいことから本社社員が応援に駆けつけている他、初めてフィリピン市場開拓にも本腰を入れはじめた。
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