中国・アジアの工場進出情報

2019.2.15 Vol.31 No.3
ビジネスレポート
タイで環境に優しい粉炭を開発した喜多村さんの挑戦

 高級車向けの牛の原皮のナメシ(鞣し)で世界最大級のタイの工場が処理に困っていた塩蔵牛皮の輸入で塩分がしみ込んだパレットの再利用処理として2014年に始まった在タイ日本人による炭の生産計画が、試行錯誤の繰り返しの末にタイで大量に出る廃棄物であるヤシ(椰子)殻を使った粉炭生産として再スタートした。当初この技術をタイの大手のナメシ工場に導入することを担当していた同工場アドバイザーの日本人はその後、独自の炭の製造方法をタイで開発、バンコクでタイ人との合弁で粉炭を製造するYARD社を設立、タイの農業向けを始め消臭、脱臭、除湿剤など向けの製造を開始した。環境浄化に繋る製品開発を進め、これまでにタイに進出している日系のオーガニック(無農薬有機農法)農園、牧場、イチゴ園向けや酵素風呂に納入している。しかし当初は大きいと考えたタイの農家向け土壌改良剤は10キロ200バーツ(700円足らす)でも一般農家には高すぎ、サンプル使用時には効果が出たと喜んだ農家からも有料での注文に結びつかない。そこで喜多村昭吾代表は「今後は大手の原料用を狙いたい」と奮闘中。
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