中国・アジアの工場進出情報

2018.12.15 Vol.30 No.22
産業アナライズ<自動車>
「期待外れ」か「期待し過ぎ」か――
中国生まれ新興ブランドの現在・前編

 中国の自動車市場が急成長を始めたのは2003年だった。年間1,000万台が見えたのは‘06年。‘09年はリーマンショックの余波で世界の自動車市場が失速した中で唯一、中国が健在ぶりを発揮した。「いずれ年間3,000万台」と言われたのは‘11年ごろだが、中国を中心にさまざまなブランド立ち上げの動きが‘05年には持ち上がっていた。観致汽車(QOROS)の構想はそのころであり、中国専用モデルの企画も欧州勢各社で持ち上がった。そして2018年、中国自動車市場は踊り場に立っている。乗用車の売れ行きは完全に鈍った。新興ブランドにとってこれは、非常に厳しい市場環境である。もともとが期待しすぎだったのか、それとも何かが足りないのか。新興ブランドの近年を振り返る。
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