中国・アジアの工場進出情報

2018.11.15 Vol.30 No.20
ビジネスレポート
タイで金属クラックの補修一筋 SMLテクノロジータイランド

 SMLテクノロジータイランド(坂口亨介社長)は産業設備の金属部にできたクラック(ひび割れ)の修理をタイで専門に行っている日系の修理会社。金属クラックの補修は一般に溶接で行われているが、同社では熱や火を使わないMetal Fastening(機械接合)工法というタイではまだ少ない方法で修理している。SMLテクノロジータイランドがタイで設立されたのは2006年で、主にタイの発電所のタービン、セメント設備、船の発電機、エンジンなど簡単に交換できない大型設備のオンサイトでの修理を行ってきた。タイで設立されて以来、これまでの12年間に「100社の顧客企業ができましたが、その8割が大手企業中心にタイ企業。Metal Fastening工法の優位性を新規顧客企業に理解していただくのが課題です」と坂口社長。だが近年ではタイの日系大手自動車組立メーカーとその関連工場に導入されているプレスのフレーム、コンロッド、ギア、ラムといった部品修理の依頼も増えている。同社のMetal Fastening工法は、特殊形状のネジとクラック部を補強するロックをクラックの発生した板厚に埋め込むことによって行う修理である。主要部品は韓国とタイの工場で製造されている。
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