中国・アジアの工場進出情報

2018.11.1 Vol.30 No.19
産業アナライズ<化学>
タイの石化事情〜クラッカーが高稼働
2017年は実質フル稼働/2018年もハイレベル見込む

 タイの2018年エチレン生産量は前年比7%増の457万5,000トンとなり、クラッカーの稼働率は前年を2.9ポイント上回る99.3%と極めて高稼働だった。タイの石化産業は自動車や包装資材、不動産分野を中心に拡大を続けており、国内需要は引き続き堅調に推移。一方、輸出に関しては競争激化の影響で2016年には合成樹脂などで鈍化が目立ったが、2017年は中国を中心とする旺盛な需要を背景に盛り返した。2018年も石化産業は好況を継ぐ見通しで、クラッカーの稼働率は若干低下するものの、97%と予測している。
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