中国・アジアの工場進出情報

2018.10.15 Vol.30 No.18
産業アナライズ<自動車>
スズキがトヨタとアフリカ市場共同開拓
海外展開の軸足はインドへ

 スズキが中国・昌河鈴木汽車および長安鈴木汽車からの資本撤退を決めた。代わって拡充を図るのはインド生産拠点であるマルチスズキだ。昨年来、業務提携のための話し合いを続けてきたトヨタとインドでの協業を進め、インドを軸にアフリカ市場を開拓する。スズキにとって制約の多かった中国に見切りを付け、いずれ年間1,000万台市場になると言われているインドを重視する方向へと戦略転換された。VW(フォルクスワーゲン)、トヨタ、ルノー日産など世界のメジャー自動車グループが中国での生産拡大を進める中でのスズキ撤退について中国メディアは「敗走」との論調であり、近年の昌河鈴木および長安鈴木の生産・販売実績がジリ貧だったことは事実である。おそらく中国に見切りを付ける決断は1年前には下されていたと思われる。
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