中国・アジアの工場進出情報

2018.10.15 Vol.30 No.18
産業アナライズ<化学>
回復に向かうインドの石化事情
モディ改革に伴う混乱は通過〜高成長に期待

 インドの実質GDP成長率は、2016年末の高額紙幣廃止や2017年7月の新税GST(物品・サービス税)導入の影響等により、2016年度の8.2%から2017年度は7.1%へと1.1ポイント下回る減速となった。特に2016年度の高成長を牽引した個人消費の落ち込みが大きかったことから、突然の高額紙幣廃止が大きなインパクトを与えたと見て取れる。しかし、こうした政策の影響による景気減速は2018年の第1四半期で底を打ち、以降は順調な回復傾向に向かう見通しだ。これに伴い、石油化学品需要も高成長が期待されている。
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は鰹d化学工業通信社に帰属します。
(C)The Heavy & Chemical Industries News Agency, all rights reserved