中国・アジアの工場進出情報

2018.10.1 Vol.30 No.17
産業アナライズ<自動車>
中国の自動運転プロジェクト・後編
最後はアクチュエーターの勝負

 自動運転にはふたつの派閥がある。自車両がセンサーとAI(人工知能)を持ち、外部の助けを借りずに走行する「完全自律型」と、車載センサーおよび車載AIを補完するため外部インフラの助けを借りる「ネットワーク型」の2つである。また、将来的に詳細な交通情報取得インフラが整備され高速大容量通信手段を確保できた段階でVtX(車両対外部)あるいはVtV(車両対車両)のデータ通信を行い機能を補完するという自律型とインフラ型の折衷案方法もある。それぞれに開発が進められており特許取得の競争と技術の「囲い込み」が繰り広げられている。自動運転分野に遅れて参入した中国だが、国家の積極姿勢もあって存在感は高まっている。海外の技術を漁る中国は、すでに日本のライバルである。
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