中国・アジアの工場進出情報

2018.7.15 Vol.30 No.13
産業アナライズ<自動車>
チャイナデザイン2021・後編
10年後の中国車を占う

 中国政府にとって自動車は、製造強国になるための手段である。諸外国との技術格差が大きい内燃機関エンジン車ではなく電動車を奨励する背景は、将来の自動車市場が電動車になるという予測ではなく、電動車を安く全世界に提供できる仕組みを作ることで競争を有利に進めようという目論見である。一方、国策とは関係のないところで中国メーカーの自動車デザインが変わりつつある。将来の電動化と自動運転時代を念頭に置いたデザイン改革を中国発で進めようとしている。新しいデバイスを意欲的に取り入れ、車両価格の安さを武器にチャイナデザインを確立しようという動きである。前回取り上げた「コピー車時代の終わり」というトレンドをさらに一歩進めてチャイナ・オリジナルを模索し始めた中国。10年後のカーデザインはどう変わるだろうか。
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