中国・アジアの工場進出情報

2018.7.1 Vol.30 No.12
産業アナライズ<自動車>
チャイナデザイン2021
3年後の中国車を占う・前編

 中国車が新しいステージに入った。「何かに似ている」「コピー元まるわかり」のデザインではなく、主張したいテーマが見えるデザインになってきた。基本的な造形のレベルはもう日本車と変わらない。市販車にその造形をそのまま転写できるようになるまでには、そう時間がかからないだろう。21世紀が始まった2001年、中国での自動車生産台数は250万台だった。伸び率が急拡大した03年、中国勢は自前の商品群を急速に拡大させた。なかでも非国営私企業勢は海外モデルの「まるごとコピー」も含め、精力的な商品投入を行った。さらに05年以降は海外のデザインスタジオや有名デザイナーが描いたスケッチが実車になったり、中国国内に出現した設計会社がリバースエンジニアリングによって図面を起こしたコピーモデルが出回るようになった。しかし、それもすでに過去の話である。3年後、中国車は世界基準に達するだろう。
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