中国・アジアの工場進出情報

2018.6.1 Vol.30 No.10
ビジネスレポート
NC機導入で加工精度高め新規受注狙う三光開発

 バンコク郊外のパトムタニ県に工場を構える三光開発(SANKHO KAIHATSUCO.,LTD.)では従来から手掛けている工業用フルイ(篩)や高級材を使った日本市場向け神棚といった木工での加工範囲を広げ、作業の高度化に積極的に取り組んでいくことにした。具体的にはタイの小さな木工工場としては珍しいNC加工機などを近く導入して精度とスピードアップを図る。三光開発ではかねてメジャー(モノサシ)の他にノギスも使ってきたが、このほどミツトヨ製のデジタル表示のノギスなどを複数導入して製品精度を上げることに成功した。同社で初めて金属も加工できるNC加工機を導入するのは、最近、タイの日系企業の工場からラインに組み込まれる商品受け用具や従来は日本で生産していた型関係などの発注が増えてきたことに加工精度の向上で対応していきたいと考えているから。木材と金属、樹脂の複合部品の大量注文も増えてきており、高価なステンレス部材を輸入物も含めた木材に変えてコスト削減を図りたいという日系工場の依頼もある。「加工精度を高めることで付加価値もつけた新たな仕事を増やしていきたい」と中條三男社長。
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