中国・アジアの工場進出情報

2018.5.15 Vol.30 No.9
ビジネスレポート
スクラップのファナック機を生き返らせて金型生産
ホアン・グエン精密(HOANG NGUYEN PRECISION)社

 ベトナムのホーチミン郊外のドンナイ省。新国際空港の建設が始まったロンタン(LONG THANH)に日本企業向けに金型を製造しているホアン・グエン精密(HOANG NGUYEN PRECISION)社がある。社長のボー・タン・ニャンさん(MR Vo Thanh Nhan)はホーチミンの短大で機械加工を学んだが、卒業するとベトナムに進出している台湾の金属加工メーカーに就職した。その後、ベトナムの中古機械販売の大手であるTATで1年半ほど働き様々な機械の修理を担当したが、3次元のCAD/CAM(コンピュータ支援設計/製造)の勉強もできたという。その後、ベトナムに進出している日系企業で8年間働いていた。ニャン社長が起業したホアン・グエン精密ではベトナムの日系金型メーカーが納期などの関係からこなし切れない金型などを引き受けて生産することもあり、同社は少なくても日本企業と同様の品質で金型生産できると評価されていることになる。ニャン社長は1台が数十万円ほどで放電加工などファナックの壊れた機械を買ってきて自社で修理して自社工場の金型製造ラインに投入している他、直したファナックの機械の外販もしている。
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