中国・アジアの工場進出情報

2018.4.15 Vol.30 No.7
ビジネスレポート
メガ・インフラが相次ぐ完成したベトナム北部
ハイフォンの経済特区「DEEP C」工業団地を訪問

 ベトナムの首都ハノイから105キロのトンキン湾に面しハノイ、ホーチミンに次ぐ中央直轄市であるハイフォンがある。ハノイからハイフォンまで、制限速度が時速120キロで走れる高速道路が2015年12月に完成、それまで3時間以上かかっていた移動が約1時間強に半減しハノイからハイフォンへの商圏が広がった。近年、ベトナムへの海外直接投資で1位になることが多いハイフォン市に水深14メートルとベトナムでは最も深い深水港としてラックフエン(Lach Huyen)国際港が日本のODA(政府開発援助)で建設中で今年5月にも完成する。これに先立ち三井住友建設などがハノイ方面からこの国際港にアクセスする道路の最終部分である全長15.6キロ(橋梁部分5.4キロ)のタンブ・ラックフェン橋は東南アジア最長の海峡橋として三井住友建設などが建設、2017年9月に完成させている。このラックフエン国際港に隣接する「DEEP C(ディープ・シー)」工業団地が拡張する3区も2017年9月に着工した。2年前には東京事務所も開設した「DEEP C」の日本GMである土屋博一氏の案内で「DEEP C」や深海港周りを見学した。土屋氏は「ハイフォンは道路、空港などのメガ・インフラの相次ぐ完成に加えて住環境も整ってきた。10年後のハイフォンはベトナムの横浜になるという人もいます」と急成長ぶりを表現した。
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