中国・アジアの工場進出情報

2018.2.15 Vol.30 No.3
産業アナライズ<自動車>
自動車用「変速機」の長期予測
歯車技術と生産力が明暗を分ける

 2020年代前半にはBEV(バッテリー式電気自動車)が路上にあふれ、高速道路上を自動運転車が走り、ライドシェア(相乗り)とカーシェアが「自動車を所有する」という従来の常識を変える――こういう予測が目に付く。たしかに現在の目先の流行を合体させれば、自動車社会は大きく変わる可能性が高い。しかし、市場予測の専門家や技術開発を売り物にしているエンジニアリング会社、ものづくりを知り尽くした人びとが考える2020年代初頭は、もっと現実的だ。興味深いのは変速機(トランスミッション)の動向である。よく「クルマの電動化が進むと自動車部品産業が様変わりする」と言われる。「BEVは現在のエンジン車に比べて圧倒的に部品点数が少ない」と。しかし、自動車を構成するキーデバイスの姿はそう急に変わらないだろう。各方面への取材とデータ提供から変速機動向を読む。
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は鰹d化学工業通信社に帰属します。
(C)The Heavy & Chemical Industries News Agency, all rights reserved